AIの求人票、なぜどの会社も同じになる?
支援先の採用担当の方から「AIに求人票を書かせると、どの会社も同じような文面になる」という相談をよくいただきます。「風通しの良い職場です」「成長できる環境です」「アットホームな雰囲気です」。読んだことのある言葉が、きれいに並びます。
原因はシンプルで、AIは「求人票を書いて」と指示されると、ネット上に大量にある「よくある求人票」を参照します。「魅力的にして」と足しても、魅力の中身を渡していない以上、平均的な表現に戻るだけです。
効くのは「現場の一次情報」
抽象的な指示ではなく、その職場にしかない情報を渡すと、AIの出力は大きく変わります。たとえば、
- 数字: 1日の訪問件数、直近3か月の残業実績、有休の取得日数
- 場面: 新しく入った人が最初の1か月で実際にやること
- 声: 先輩スタッフが「ここに決めた理由」を話した一言
この3種類は、求人媒体を眺めても出てきません。現場に聞かないと手に入らない情報だからこそ、他社の求人票と重なりません。
プロンプトの書き方で変わること
BEFORE
「訪問看護師の求人票を、魅力的に書いて」
→ どこかで見た文面
AFTER
「1日の訪問は平均4件。直行直帰可。新人は最初の1か月、同行のみ。この3つの事実を軸に求人票を書いて」
→ その職場にしか書けない文面
すぐ使える3つのコツ
- 求人票を書く前に、現場に3つだけ質問する(上の「数字・場面・声」を1つずつ)
- 禁止リストをプロンプトに入れる(「アットホーム禁止」「成長できる環境 禁止」など、避けたい定型句を明記する)
- 候補者の不安から逆算する(応募をためらう理由を先に3つ挙げ、それに答える情報を求人票に入れる)
特に3つ目は効果が大きいです。候補者は「良いこと」より「不安が残っていないか」で応募を決めます。
情報は「集める仕組み」があると続く
一度きりの取材で終わらせず、現場の数字や声が定期的に採用担当へ届く流れを作っておくと、求人票は更新のたびに強くなります。実際の支援では、この「情報の通り道」の設計から一緒にやることが多いです。
▶ 関連note: 人材紹介を増やしても採れない会社が、紹介会社に渡している「情報」
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