スキルマップを作る前に、現場で確認したい”育成の詰まり”

育成体系3ステップの図解
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1

教える側に時間がない

育成担当が自分の業務で手一杯。教える時間が業務設計に入っていない

週に何時間使えるか数えてみる
2

OJTが属人化している

教え方が指導者ごとにバラバラ。誰につくかで成長速度が変わる

「誰に教わるか」で差が出ていないか
3

評価とつながっていない

教えても評価されず、育っても処遇が変わらない。動機が続かない

育成が評価項目に入っているか

この3つのどれかが残ったままだと、スキルマップを作っても運用が止まる。まず環境側から手を入れる

「人が育たないので、育成体系を作りたい」。支援先からよくいただく相談です。ただ、実際に現場を見ていくと、スキルマップを作っても人が育たない会社があります。原因が体系の出来よりも、体系の外側にあることが多いからです。この記事では、スキルマップの設計に入る前に確認したい「育成の詰まり」を整理します。

目次

スキルマップは「育っていない原因」を解決しない

スキルマップが答えてくれるのは「誰が・何を・どこまでできるか」を一覧で示すことです。一方で、人が育たない会社の詰まりは、たいてい「何を身につけるべきか」の手前にあります。身につけるべきことは現場も薄々分かっているのに、育つ環境が回っていない。ここを飛ばしてマップを作ると、きれいな表が1枚増えるだけで終わります。

よくある詰まりは3つ

支援先で繰り返し見かける詰まりは、次の3つです。

  1. 教える側に時間がない。育成担当が自分の業務で手一杯で、教える時間が業務設計に組み込まれていない
  2. OJTが属人化している。教え方が指導者ごとにバラバラで、誰につくかで成長速度が変わる
  3. 評価とつながっていない。育てても教えた側が評価されず、育った側の処遇も変わらないため、双方の動機が続かない

この3つのどれかが残ったままスキルマップを導入すると、運用が数か月で止まります。逆に、詰まりが解けている会社ではシンプルなマップでも機能します。

設計の前に、現場で確認したい3つの質問

  • 教える側の1週間の中に、育成に使える時間は実際に何時間あるか
  • 新人が「誰に教わるか」で成長に差が出ていないか
  • 教えること・育つことは、評価や処遇のどこかに反映されているか

この3問への答えがあいまいなら、先に手を入れるのは体系ではなく環境側です。

それでも育成体系が要る場面

詰まりが解けたうえでなら、育成体系は「入社から各ステージまでに、何を・いつまでに・どうやって身につけるか」を示す地図になります。指導者ごとの教え方のバラつきが減り、本人も次に何を身につけるかで迷わなくなります。全体像を先に作り込む必要はありません。まず1職種、現場の管理職と一緒に小さく作って回すところからで十分です。

作る順番の考え方は、育成体系化、何から手をつける?(フレームより先に現場を歩く)で書いています。この記事の3問で詰まりを確認したら、次はそちらの順番で進めてみてください。

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この記事を書いた人

人材紹介会社でMVPを重ね、後に組織開発部の立ち上げを経験。「紹介する側」と「仕組みを作る側」の両方を知る立場から、現在は数十名〜300名規模の組織を中心に、採用支援・評価制度設計・育成体系づくりを伴走型で支援しています。奄美大島出身。

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